レジオネラ(レジオネラ症) とその対応・予防

【特徴】
レジオネラ症は、レジオネラ属の細菌によっておこる感染症である。レジオネラは自然界の土壌に生息し、レジオネラによって汚染された空調冷却塔水などにより、飛散したエアロゾル(気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子)を吸入することで感染する。その他、施設内における感染源として多いのは、循環式浴槽水、加湿器の水、給水・給湯水等である。
レジオネラによる感染症には、急激に重症となって死亡する場合もあるレジオネラ肺炎と、数日で自然治癒するポンティアック熱とがある。

【平常時の対応】
レジオネラが増殖しないように、施設・設備の管理(点検・清掃・消毒)を徹底することが必要である。高齢者施設で利用されている循環式浴槽では、浴槽水をシャワーや打たせ湯などに使用してはいけない。毎日完全に湯を入れ換える場合は毎日清掃し、1カ月に1回以上消毒することが必要である。消毒には塩素消毒を行う。

【発生時の対応】
●患者が発生したときは、施設・設備の現状を保持したまま、速やかに富山県砺波厚生センター(地域保健所)に連絡する。
●浴槽は直ちに使用禁止とすることが必要である(浴槽が感染源とは限らないが、感染源である可能性が高い)。
●レジオネラ症は、人から人への感染はない。
●レジオネラ症は、4類感染症で診断後直ちに届け出る。
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