標準的な予防策(スタンダード・プリコーション)

 感染を予防するためには、「1 ケア1 手洗い」の徹底が必要です。また、日常のケアにおいて入所者の異常を早期発見するなど、日常の介護場面での感染対策が有効です。

 感染予防の基本戦略は、「手洗いに始まって手洗いに終わる」といわれるほど、手洗いが重視されています。血液、体液、排泄物などを扱うときは、手袋、マスク・ゴーグル、エプロン・ガウンの着用が必要になります。このほか、ケアに使用した器具、環境対策、リネンの取り扱い、針刺し事故防止などについて、次のような標準的な予防策が示されています。

● 血液・体液・分泌物・排泄物(便)などに触れるとき
● 傷や創傷皮膚に触れるとき

 ⇒手袋を着用します。
 手袋を外したときには、石鹸と流水により手洗いをします。

● 血液・体液・分泌物・排泄物(便)などに触れたとき
 ⇒手洗いをし、必ず手指消毒をします。

● 血液・体液・分泌物・排泄物(便)などが飛び散り、
目、鼻、口を汚染する恐れのあるとき

 ⇒マスク、必要に応じてゴーグルやフェイスマスクを着用します。(ただし、高齢者介護施設においては、原則として、日常的にこのような対応は必要ありません。)

● 血液・体液・分泌物・排泄物(便)などで、
衣服が汚れる恐れがあるとき

 ⇒プラスチックエプロン・ガウンを着用します。

● 針刺し事故防止のために
⇒注射針のリキャップはやめ、感染性廃棄物専用容器へ廃棄します。
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